結婚式場やウエディング会社のいろいろ

式場選び

結婚式、どんなところでする?

挙式やパーティースタイルについて、大体でも希望の方向性が見えてきたら…次のステップとして、

どんな場所でするか?

を検討していきます。
結婚式が出来る場所には、主に以下のような所があります。
それぞれの利用率についてもご参考までに記載しておきます。

専門式場      44%
・ホテル         25%
・レストラン       10%
・ゲストハウス    14%
・その他       7%  (神社、料亭、パーティースペース等)

統計は首都圏平均のものですが(『ゼクシィトレンド調査2019』より引用)専門式場とホテルで半数以上、続いてゲストハウス、レストランとなります。
以降、それぞれの特徴を踏まえて順番に詳しくお話していきたいと思います。

おふたりのイメージする結婚式は、どんなところで行うのがふさわしいのか?場所が違うと結婚式当日の雰囲気もだいぶ違ってきますので、希望の方向性にマッチした場所を選ぶということが大切です。ちょうどご検討中の方は、記事を参考にしていただきながらご一緒に考えて行きましょう。

式場ジャンルを知っておこう!

専門式場

「結婚式場」という一般的な呼び方と違って、「専門式場」というとあまり聞き慣れない方も多いかも知れません。何が違うのか?というと、

結婚式場と言うのは、一般的に “結婚式が出来る場所の総称“として使っているのに対して「専門式場」と言うのは、結婚式を行う目的で運営されている専門施設を指します。

このため、ホテルは宿泊施設でもありますし、レストランは飲食サービスのための施設なので、ここで言う「専門式場」には入らないことになります。

専門式場にはどんな特徴があるか?というと…

 ・挙式施設が整っている
  
(チャペル、神殿)

・付帯設備が整っている
(親族控室、更衣室、待合室、写真室etc)

・敷地面積に余裕のあるところが多い
(庭園がある etc)

・婚礼マナーに精通したスタッフが多い
(ご両親への対応etc)

などがあげられますが、利用される割合も多いので、これまでに一度くらいは専門式場での結婚式に出席したことがあるのではないでしょうか?
広い日本庭園があって、披露宴会場がたくさんあって、ロビーでは多くのゲストが待っているような比較的規模の大きいところが多くあります。

『八芳園』のエントランス 落ち着いた和の門構え
『八芳園』の庭園 手入れの行き届いた緑豊かなお庭は写真撮影に最高!
『明治記念館』 披露宴会場は広々した芝生の庭園を臨みます

※画像はHPよりお借りしています。

専門式場では、結婚式に必要なものは基本的に全て揃いますし、アクセスが良い場所にあったり主要駅から送迎サービスがあることも多いのが大きなメリットです。

設備やアクセスなど、総合的に見て利便性が高いことに加え、昔からのイメージもあり、ご両親から根強い人気があります。和装での前撮りや神前式を希望しているお二人にとっては、日本庭園がある式場は特に大きな魅力になっています。

逆に、デメリットになりうる懸念点としては、規模が大きければ1日に多数の方々がお式を挙げられる都合上、同じ施設内に多くのゲストが居合わせてプライベート感が薄いということです。(気にならなければ全く問題なしです)

どのタイプの施設にも、それぞれにメリットとデメリットがありますので、お二人の希望や条件にあわせて検討していきましょう。

ホテル

結婚式のお呼ばれで行くホテルというと、どんなイメージでしょうか?
天井が吹き抜けの広々とした空間や、ゆったり優雅なラウンジ、シュッとした礼儀正しいホテルマンetc…その場に居るだけでも贅沢な気分になれますよね。(アイスティーが割高なのも納得、笑)
格式の高いラグジュアリーホテルなどは特に、“非日常的な空間”といったイメージもあるかと思います。

まず、ホテルにはどんな特徴があるかと言うと… 

 ・立地&アクセスが良いことが多い

 ・挙式施設が整っているところが多い
  (チャペル、神殿)

 ・ゲストのための付帯設備が整っている
  (親族控室、更衣室、喫煙室、授乳室etc)

 ・宿泊施設がある

 ・フォーマル度が高い

 ・サービスのクオリティが高い

ホテルは宿泊施設ですので通の便が良い好立地であることが多く、遠方からのゲストがいる場合はお部屋の用意も出来て便利です。また、飲食店など様々な施設を併設しており利便性が高い点が一番のメリットです。(専門式場と同様ご両親ウケもばっちり)

ちなみに、ホテルウエディングというのは…明治維新以降、ヨーロッパの文化をまねてパーティーを行うようになった上流階級の人々が披露宴を行ったのが始まりだそうです。

ホテルと専門式場の違いは?というと、ホテルはあくまでも宿泊施設がメイン、専門式場は宴会施設がメインなので周知の通り存在目的が異なるという点です。また、一流ホテルでは“VIP”や“セレブ”と言われる方々の対応のため、フォーマル度やサービスクオリティも高いです。

ゲストにもそうした点が伝わりやすいことから、地位の高い方々をご招待予定のお二人には、安心感があり利用がしやすいかも知れません。また、大宴会の受け皿ともなっていますので、200名を超えるゲストをご招待予定の場合はホテルが有力候補になってきます。

内装や雰囲気に関しては、基本はじゅうたん&シャンデリア、天井が高いお部屋が多いのも特徴の一つ。豪華な雰囲気がお好みでしたら、まずはホテルを検討されると良いと思います。

『ウェスティンホテル』のロビー  優雅で時間の流れがゆっくりに感じます。
『シャングリラホテル東京』の披露宴会場 大きなシャンデリアがとっても華やか!

最近はクールでスタイリッシュな感じの内装も増えてきていますので、雰囲気のお好みで選べるのも良いですね。

『アンダーズ東京』 ホテルには珍しいシンプルな内装。
窓から見える景色が東京らしいので、遠方からのゲストが多いと喜ばれます。
『グランドハイアット東京』 スタイリッシュでモダンな空間です。

*画像はHPよりお借りしています。

一方で、ホテルウエディングの懸念点としては…
フォーマルな雰囲気が逆に堅苦しいと感じる方もいること、専門式場同様にお部屋が多い分プライベート感が薄くなることなどが挙げられます。(例外のホテルがあるので一概には言えませんが…)
専門式場とホテルは特徴が似ているので、併せて検討してみると良いでしょう。

レストラン

レストランでのウエディングは海外で一般的なスタイルで、レストランを貸し切りにして結婚式を行います。

外国映画に出てくる結婚式のシーンでは、お店を貸し切ってブーケトス、ウエディングケーキのファーストバイト、ラストダンス、ガータトス、パイ投げetc、新郎新婦とゲストが一緒になって楽しそうにはしゃいでいる様子が見られます。 

日本では20年ほど前頃にレストランウエディングが流行し、それをきっかけにお庭での挙式や人前式、デザートビュッフェなど新しいスタイルが取り入れられました。

さて、そんなレストランウエディングの特徴はというと…

・お料理が美味しい

・アットホームな雰囲気

・個性が出しやすい

・貸し切りでプライベート感がある

最近はどの式場でもお料理には力を入れていますが、中でもレストランは本業なので一番の得意分野です。それこそシェフの腕の見せ所で、こだわりの食材を、こだわりの調理&盛り付けで提供することに長けています。

他の施設と比べてみても、お料理のコストパフォーマンスが圧倒的に高いです。
ウエディングではあまり見かけないような、そのレストランならではのスペシャリテを提供したりもするので、お料理重視のお二人には嬉しいサービスです。

また、内装については、ホテルや専門式場の宴会場とはだいぶ違って、それぞれレストラン自体のコンセプトによって個性があります。

レストランウエディングと言えば代表的な『リストランテASO』
緑豊かなテラスでは挙式やデザートビュッフェが人気です。
『XEX TOKYO』海外挙式後の披露パーティーなどカジュアルな雰囲気にマッチします。

また、レストランでは披露宴会場となるメインダイニングが1つというところが多いので、一日の組数もお昼と夜とで最大2件と少なくなります。この場合、完全入替制で丸ごと貸し切りに出来ることから、プライベート感があり自然とアットホームな雰囲気が出せます。

一方、デメリットとしては、設備の充実度が低い点です。(結婚式を行う前提で出来たレストランは別ですが…)挙式の出来るレストランでもチャペルは仮設のところもありますし、ゲストのウェイティングや着替えのスペースなどは十分な数や広さが無い場合もあります。更衣室がない場合には、招待状に記載して知らせておく他、近くのホテルに一室用意するなど何らかの対策を考えておく必要があるでしょう。

また、「レストランウエディングだと全部自分で手配しないといけなくて大変そう…」というお声も聞きますが、実際は専属のプランナーさんが常駐しているレストランが多く、専門式場などと同様に打合せや各手配など対応してもらえることがほとんどです。常駐でない場合でも、プロデュース会社と提携しているところがほとんどですので問題ありません。
(プロデュース会社と提携が無い場合は個人でも探して利用することもできる他、フリーのウエディングプランナーさんへ依頼する方法もあります)

式場のジャンルによって、それぞれにメリットデメリットがありますので、何を優先したいか?によって、自分たちにはどんなタイプの式場が合っているのか?を検討しながら進めていくと良いと思います。

ゲストハウス

ゲストハウスというのは、分かりやすく言うと「一軒家の結婚式場」です。
10年ほど前から、そうした施設を丸ごと貸し切って結婚式をするスタイルを「ハウスウエディング」と呼んで急速に人気が出て来ました。 お友達の結婚式などで一度は参加したことがある方も多いのではないでしょうか?

さて、そんなゲストハウスの特徴は?というと…

・プライベート感がある

・雰囲気がアットホーム

・個性が出しやすい

・設備が整っている

ゲストハウスは貸し切りが基本ですので、やはりプライベート感はダントツです。
一軒家で二階建ての施設が多く、チャペル、ウェイティングスペース、披露宴会場など、全体を自由に使った結婚式が叶います。特に、ガーデンテラスのある施設の人気が高く、動きのある個性的なパーティーを演出できるのが大きなメリットです。

例えば…チャペルで挙式をした後に、テラスでフラワーシャワー&シャンパンで乾杯!ちょっとしたウェルカムパーティーを楽しんでから、パーティーフロアへ移動して披露宴スタート。お食事の後は、再度テラスに移動してデザートビュッフェや全員集合写真。なんて、想像するだけで楽しくなりますね!

『パラッツォドゥカーレ麻布』オープンテラスの開放的な空間です!

結婚式をするための建物なので付帯設備が割と充実している他、もちろん専属のプランナーさんもいます。

一方で、デメリットは?というと…ホテルや専門式場と比べると施設の規模が小さいため、立地やアクセスの面で多少懸念があったり(条件のいいところもありますが)貸し切りでお昼と夜の一日二組制の都合で時間帯の融通が利かないことが多い点です。
具体的には、こんな風な時間設定があって、

<昼の部>挙式 10:00~ 披露宴 11:00~14:00 
<夜の部>挙式 16:00~ 披露宴 17:00~20:00

お昼の挙式開始時間は遅くても11:00~ですので、遠方からお越しのゲストによっては宿泊手配が必要となることも。(時間変更は基本的に難しく、オフシーズンや仏滅に限ってのみ、特別に対応してもらえることもあります)
一方で、ホテルや専門式場の場合は、披露宴会場の数が多いのでそれぞれに開始時間が設定されており、都合によって選ぶことも可能になります。

ちなみに、少人数ウエディングの場合はゲストハウスを利用するには条件的に少々ハードルが高いので要注意。ゲストハウスは、一般的に60名以上の披露宴会場が多いので、人数が少ないと受け付けてもらえないことがよくあります。
「少人数だけどゲストハウスでやりたい」という方は、少人数向けの小さいお部屋を用意しているところを探したり、交渉によってオフシーズンの利用限定などで受付してもらえる可能性もありますのでいったん相談してみると良いと思います。

それから、ここ数年、ゲストハウスと呼ばれる施設の中でも一軒家ではなくビルの中にあるところが増えて来ました。路面の一軒家をイメージしているお二人には抵抗を感じる方もいらっしゃると思いますが(窓の外は普通にビル街だったりもするので)
「貸切であれば全然OK!」ということであれば同時検討してみると良いでしょう。

『ラグナヴェール東京』東京駅から徒歩5分という好立地!
ビルの中ですが、チャペルも天井が高く広々しています。

このタイプのゲストハウスは、1~3フロアの中にチャペルや披露宴会場がありますが、商業ビルの中にあることが多く、立地やアクセスの条件が良いほか設備面も充実度が高い傾向にあります。例えば、授乳室や喫煙室が専用スペースとして用意されているところが多く、中にはお子さんを遊ばせておけるキッズルームまで完備されていたりして、とにかく便利!(披露宴会場と隣接していて、中が見えるよう窓とスピーカーまでついてたりします)

最近はゲスト目線を大事にしているお二人が増えているので、式場側もそうした要望に応えらえるようにいろいろ工夫していて、そういう意味では本当に進化しているなと思います。

式場ジャンルは先に決めておくべき?

式場選びを進めるにあたっては、式場のジャンルを先に決めなければならないわけではありません。とは言え、やみくもにブライダルフェアに行くと迷走のもとになりますので、

どういう施設があるのか?
どういう特徴があるのか?


ざっくりとでも、分かった上で見学に行かれた方が圧倒的に効率的です。

また、ご相談にお越しのお二人が良くお話されることの一つに、
「ホテルは高いって聞いて…」というのがあります。

実際は、ホテルの中でも価格の高いor低いがありますので、式場ジャンルの違いがそのまま価格の違いにはなりません。宿泊を考えても、外資系のラグジュアリーホテルは高価格帯ですが、ビジネスホテルはリーズナブルなように、ウエディングもほぼそれに比例します。レストランでも同様に、三ツ星レストランは高価格帯でも、カフェレストランになると二次会などで利用が出来る価格帯になります。

ただ、ゲストハウスについては、もともと結婚式以外に一般利用できる施設ではないので、価格帯にはあまり大きな差が無いのが特徴です。招待人数も60名以上を対象とする施設が多く貸し切りが基本なので、価格も一定ライン以上と考えていただいて良いでしょう。このため、価格重視で考えるのでしたら、ゲストハウスは少しハードルが高くなりがちではありますので、ご検討の参考になれば幸いです。

ウエディング会社のいろいろ

プロデュース会社とは?

式場選びを始めたばかりのお二人は、「プロデュース会社」と言ってもあまり聞き慣れないかも知れません。

プロデュース会社というのは、結婚式の企画演出&運営を専門に行う会社のことです。

様々な式場と提携しており、当日までの打合せやアイテムの手配等(衣装、装花、ペーパーアイテムなど全て)、料飲サービス以外の部分はすべてプロデュース会社側で提供します。主に、専属のプランナーさんがいないレストランやイベントスペースなどでは、こうしたプロデュース会社などを利用して準備やお式を行う形になります。
(大手のプロデュース会社では全国各地に式場を自社運営しているところもあります)

専門式場、ホテル、ゲストハウスでは、専属のプランナーさんがいることがほとんどですが、最近はホテルでもプロデュース会社へ委託しているところが出てきています。このため、見学に行って案内してもらったスタッフさんの名刺がホテルとは別の会社だった、というようなことがあります。

そうした場合は、プロデュース会社経由で式場を利用することとなりますが、まれに一つの式場にプロデュース会社が数社入っていたり、式場の専属プランナーさんもいるけれどプロデュース会社も入っていたりすることも。

そこで少々ややこしいのは、それぞれ会社によって、提供しているサービス内容や価格帯が異なり、全て同じでないことが多いということです。このため、式場以外の会社へプロデュースを依頼する際は、

・選択肢が他にあったりはしないか?
・他の選択肢のサービス内容や料金はどうか?

事前にしっかりと確認してからお話を進める方が良いでしょう。

ちなみに、レストランやイベントスペースに的を絞って探していらっしゃるお二人は、最初からプロデュース会社へ問い合わせて希望にあった式場を探してもらうのも一つの手です。依頼するにあたって、スタッフの対応や価格帯などが十分満足のいく内容であれば、式場探しからお式までトータルでお願いできるメリットがあります。

 ちなみに、テレビCMなどでも耳にする『○○婚』というのは、プロデュース会社が提案しているものが多いです。いわゆる低価格のパックプランで、そのプランが使える式場をプロデュース会社の提携先から選ぶスタイルですが、ここ数年でかなり増えてきました。

プロデュース会社も多数ありますし、提供しているサービスも多種多様ですので、内容や状況をよく把握して検討していかないと、良く分からないまま契約してしまうことになりかねません。ご自身が何を選択しているのか?を、契約する前にしっかり確認して進めていきましょう。

フリープランナーとは?


フリープランナーというのは、企業には属さず新郎新婦おふたりと直接契約するウエディングプランナーを指します。(個人事業主の方も多いため会社とは限りません)

先にご説明したプロデュース会社と同様にお式当日の料飲サービス以外の部分を専門にサポートしますが、多くの場合は式場に属していないのが特徴です。このため、専属プランナーさんが不在のレストランやイベントスペースをはじめ、海や公園などのような式場以外の場所でお式をしたい場合は、まさにフリープランナーさんの出番です。

フリープランナーの方々というのは、もともと式場やプロデュース会社で経験を積んでから独立しているので経験豊富な方がほとんどで、どんな場所でも物の見事に結婚式をプロデュースしてしまいます。(残念ながら、最近はそうでないケースもあるようですが…)外国映画を見ていると、プランナーさんがお庭などで結婚式を仕切っているシーンがあったりしますが、まさにそうしたイメージです。

日本ではホテルや式場などの専用施設で結婚式をする方が大多数なので、フリープランナーの方々の様子を目にする機会は少ないかも知れません。でも、最近は人と違った結婚式を求めるお二人も増えていて、式場を利用するけれどもフリープランナーさんへも依頼するケースもあります。(この場合、式場には専属のプランナーさんがいますので、プランナー二人体制になります)

通常、式場での打ち合わせのみでは行き届かないような細かい部分までケアしてくれたり、ドレスや写真など式場には無い幅広い選択肢から希望に合った業者さんを提案してくれるなどのメリットがあります。

ちなみに、私の場合は?というと、フリープランナーではありません。
元々は長らく式場でプランナーをしていましたが、今は「ウエディングアドバイザー」という別の立ち位置で活動しています。 

具体的には、式場選びをはじめ、ドレス選び、予算管理、テーマ設定、外注アイテム(写真、ギフト、ドレス小物など何でも)のお探しから、式場のプランナーさんやお相手、そしてご両親とのコミュニケーションのアドバイスまで、式場ではあまり対応していない準備中の様々なことを、お二人視点でお手伝いしています。(式場は営業的視点がありますが、私の場合はお二人に費用をいただくのでそうした視点が無いのが特徴だと思います)

結婚式が多様化していて、こだわりのあるプレ花嫁さんが増えている今日この頃、フリープランナーや私のようなアドバイザーを利用するのも、これからますます珍しいことではなくなっていくと思います。
今の時代いろいろな選択肢があるので、どんな進め方があるのか?自分たちに合った方法はどれか?をよく検討しながら進めていくのが得策です。

式場紹介カウンターとは?

「結婚式場紹介カウンター」というのをご存じでしょうか?テレビCMなどで『〇クシィカウンター』や、『〇〇ナビウエディングサロン』など、恐らくプレ花嫁さんなら一度は耳にされたことがあるのではないかと思います。
結婚式場紹介カウンターというのは、結婚式場を紹介してくれる所で、一般的に利用が無料のサービスです。
(最近できた新しいサービスなのではなく、昔から存在しています)

身近な別業種で例えると、保険相談窓口や転職エージェントなどと似たような仕組みになっており、利用者(相談に来たお客様)を提携先(保険会社や求人企業)へ紹介し、提携先から紹介料を得ることで利用者は無料で相談が出来るというシステムです。ここを理解していないと、「無料の分、後で上乗せされるのでは?」「何かあるのではないか?」と変に勘ぐってしてしまうかも知れません。

転職エージェントで希望の職種や条件などを伝えると、希望にあった会社を紹介してくれるのと同様に、結婚式場紹介カウンターでは希望に合った式場を紹介してもらえます。利用する上での最大のメリットは…自分で調べたり問い合わせをする手間や時間が省けて、効率良く検討することが出来ることです

先にご説明したプロデュース会社とどう違うか?と言うと、結婚式場紹介カウンターの対応範囲は式場決定までのため、それ以降のプロデュース業務(打合せ、各手配など)は一切行わないところです。式場で成約手続きが済んだら、そこでサービスは終了となり、後はお式当日まで式場との直接のやり取りとなります。

提携先は、ホテル、専門式場、ゲストハウス、レストランなど幅広く提携していますが、ラインナップはカウンターによっても異なりますし、カウンターのスタッフさんによっても紹介される式場が異なることがあります。経験豊富なベテランさんに当たれば、ばっちりご希望に合ったところを紹介してもらえても、いろいろ提案はしてくれる割にイマイチ希望に合わない…なんていうことも、決して珍しくはありません。

それでも、相談が無料で基本的な情報を得られることを考えれば、利用して損はないと思います。

そういう私は…式場でプランナーを経験の後、数年前までは紹介カウンターに勤務していましたので、紹介カウンターを利用する際のメリットとデメリットについて、もう少し突っ込んだお話をしてみたいと思います。

式場紹介カウンターを利用するメリットとデメリット

今の世の中、こう情報が溢れてしまっていると、式場へ問合わせ一つするにも、どこからすれば良いのか?迷ってしまいますよね。中でも特に、「式場紹介カウンターってどうなの?メリット・デメリットが良く分からない」という方が多いのではないでしょうか。インターネットで検索してみても、私が見る限り、誤解を生じさせるような情報も多い…というのが率直な感想です。

最も気になるのは、やはり、
カウンターを経由することによって、
式場での結婚式費用が変わるのか?変わらないのか?

ということではないかと思います。

結婚式場の公式HPや結婚情報サイトを見ると、それぞれ様々なプランや特典が載っています。特に、結婚情報サイトの場合は、各サイトにより異なる内容のプランが載っていて、サイト限定プランなどはそこから問合わせないと対象外になってしまいます。

一方、式場紹介カウンターの場合は、式場で扱っているプランや特典をほぼそのまま利用することが可能です。(一部、会員専用特典など例外もあります)カウンター限定プランを扱っていることもありますが、他の情報サイトの限定プランなどと比べてみても総額的にあまり変わりはありません。

特記すべきなのは…式場紹介カウンターは仲介サービスのため、
希望に応じて個別で式場と交渉をしてくれる場合があるということです。

私も以前は、式場紹介カウンターに勤務しておりましたが、ばっちり個別交渉しておりました。と言うのも、いくらお得なプランとあっても、ドレスを持込みたいのに含まれていたら全くお得にならないように、何が好条件なのか?は人によって違っていて、お得なプランが全ての方にとって都合が良いものとは限りません。だから、本当にお得に利用したいと思ったら、ご自身の希望条件と照らし合わせてみた時に、使い勝手のいい内容になっているのかどうか?をきちんとチェックすることが大切です。

細かい確認や交渉事などが苦手な方は、式場紹介カウンターが間に入ってくれることでスムーズに進められるかも知れません。 無料で利用ができますし、結婚式の基本的なことを教えてもらえる上に、希望に合わせて式場を紹介してもらえ、見学予約まで代行してくれるので利用価値は高いと思います。お仕事が忙しくて時間がとれなかったり、情報収集が苦手な方にも大助かりだと思います。

そうなると利用しないと損なように思えますが、デメリットが全く無いとは言えません。一番大きいのは、式場紹介カウンターでは提携している式場しか紹介されないと言うことです(カウンターによって提携先のラインナップも異なります)

式場紹介カウンターというのは、相談したお二人が提携している式場で成約することで式場から手数料が支払われ無料相談が成り立っています。このため、提携外の式場で成約した場合は、カウンター側からすると本当に無料相談となってしまいます(笑)
だからと言って、あまり気を遣う必要もありませんが、カウンターの紹介のみに頼ると式場の選択範囲が狭まる可能性があります。

また、よくネットの掲示板などに書かれている内容で、カウンターの利用を検討する方々の懸念となってしまうのが、「式場紹介カウンターを利用すると割引をしてもらえなくなる?」という噂です。10年ほど前までは確かにそういう式場もありましたが、SNSがこれだけ盛んな今、さすがにそういうのは時代錯誤だと思います。

私がカウンターに在籍していた2016年5月の時点でも、むしろ「ご紹介だから頑張ります!」と言ってくださる式場が増えてきていました。 考えてみても、カウンター経由で予約した場合に、直接予約したお客様よりも不利な条件にするというのは、転職エージェント経由で就職した人のお給料を通常よりも下げるようなものなので、さすがに不誠実な対応と言わざるを得ません。

一方、直接式場へ直接問い合わせした方が割引額が大きくなるとは限らないので、その点は注意が必要かもしれません。と言うのは、そもそも交渉の仕方を知らなければ、まったく割引無しになることもあるからです。(式場側としても、積極的に割引したいわけではありませんからね…)結果、式場紹介カウンターを利用した方がいいかどうか?は、お二人のタイプや状況次第と言えるでしょう。

ちなみに、カウンターは無料なだけに、当たったスタッフさんのスキルに寄るところが大きいということがありますので、その点はご承知おきいただくと良いと思います。

結婚情報誌&結婚情報サイトのいろいろ

ウエディングを扱っている会社と言うと、業種こそ全く違いますが結婚情報誌&サイトもそのうちの一つ。結婚式場選びを始めるにあたっては、ほとんどの方がとりあえず『ゼクシィ』を買ってみたり、ネットで検索したりすることでしょう。ただ、雑誌の方は何分ぶあつい冊子なので、しっかり読んでいるプレ花嫁さんを本当に尊敬します。(私自身、取説などもあまり読めないタイプなので、笑)

ちなみに、書店で見かける結婚情報誌と言うと…

『ゼクシィ』
『25ansウエディング』
『クラッシィウエディング』
『ヴォーグウエディング』
『エルマリアージュ』
『ウエディングブック』
『ホテルウエディング』
『日本の結婚式』

などなど。(他にもありますが割愛させていただきます)
また、結婚情報サイトについては既にご覧になっているとは思うのですが、大小様々な規模のサイトがありつつも、ほとんど大手メディアが主流です。

『ゼクシィ』
『みんなのウエディング』
『ウエディングパーク』
『マイナビウエディング』

どこも、挙式スタイル・招待人数・エリア・式場タイプ・イメージなどで絞り込み検索が出来るのでとても便利ですし、複数のサイトを見ることで多少違った情報を得られることもあります。

ちなみに、結婚情報誌や結婚情報サイトというのは、情報を収集する上では必要不可欠なものですが、あくまでも“広告媒体”のため、存在するすべての式場を網羅しているカタログではありません。カタログだと思って見てしまうと載っていない式場は知り得ませんので、時間はかかっても複数チェックするのがオススメです。

どこから問い合わせるか?という問題

ウエディング会社のことをあえてこの段階で詳しくしているのはなぜか?と言うと…あらかじめ知っておいた方が何かといい情報だから、なのです。

結婚式は、ほとんどの方が一度しかする機会が無く初心者です。このため、いざ式場を探そう!となっても、どう進めるのがベストな選択肢なのか?右も左も分からないゼロスタートだから難しくなります。

見学予約を入れるにしても、問い合わせ窓口らしきものが式場以外にもいろいろあって、どこから問い合わせるのがいいのか?最初の一歩から迷ってしまいがちです。
このため、ひとまず結婚式場に関係する会社をざっとでも知っておけば、だいたいの全体像が見渡せてアクションを起こしやすくなると思うのですね。

旅行の宿泊予約を取る際に、ホテルのHPからでも情報サイトからでも、どちらからでも予約が取れるのと同じように、式場の見学予約を取る場合も、各式場の公式HPからだけでなく、結婚情報サイト経由でも予約が可能です。

「ネットでいろいろ見ていて、見学予約フォームがあったのでとりあえず入力して予約しました!」という方が多いと思うのですが、本当は…

どこから問い合わせるか?は、選ぶことをオススメします!
(いろいろ分かってないと選べませんが)

まず、情報サイトに関しては、それ自体が広告媒体という性質上、各サイトによってそれぞれプラン内容や特典が異なることがあります。このため、いったんAサイトから見学予約して、式場で何らかの特典を受けたとしたら、後から別のサイトの特典の方がいいと分かっても変更はできません。

旅行で言うと、J社のプランで宿泊予約したのに、ホテルへ着いてから「H社のプランに変えてもらえますか?」って普通は出来ませんよね?でも、結婚式では出来ると思ってしまう方もいらっしゃるので、あえてお伝えしています。

そして実は、旅行と違ってウエディングはさらに複雑です。
と言うのは…問い合わせ窓口が違うと、利用できるプランのみならず当日までの打合わせ担当スタッフまで全く異なる場合があります。(プロデュース会社が入っているホテルやレストランなどでは、たまにこうしたことがあります)

このため、お目当ての式場があって、たまたま安いプランが目についたサイトから問い合わせをしたら、その式場とは全く別の会社の人が出て来て、当日までの打合せも別の場所になる、というようなことが起きます。

式場が外部の会社に委託すること自体に良し悪しはありませんが、自分がどこに問い合わせしているのか良くわからないまま話が進んでしまうって…なんとなく気持ち悪くないででしょうか?特に、初めてのことを検討するのに、そういう分からない事情に直面すると、なんだか不安になってきてしまいますよね。。。

ですからやはり、スムーズに式場選びを進めるためには、知識や情報を備えておくことが大切なのです。情報サイトを利用する際は、その仕組みを知って上手に使いこなしましょう

式場紹介カウンターとは異なる新たな相談方法

式場紹介カウンターや結婚情報サイトについて詳しくお話させていただいたところで、次は、私がご提供しているサービスについても少しくお話しておきたいと思います。

私は現在、フリーのウエディングアドバイザーとして式場選びからお式当日までの結婚準備全般をサポートさせていただいています。フリーになる以前は、式場紹介カウンターに在籍して多くのお客さまの式場選びをお手伝いしていました。その中で少々歯がゆい思いをすることがあったことが、新サービスへ移項するに至った大きな理由となりました。

それは、ご相談くださるお二人のご希望に合いそうな式場があっても、カウンターとして提携していないとオススメが出来ないことでした(会社なので当たり前ですが…笑)

と言っても、私が在籍していたカウンターはメジャーな式場とはほとんど提携があり、そこそこ十分なラインナップではあったと思います。でも、外資系ホテルには提携外のところもけっこうありましたし、基本的に都内中心でしたので東京以外をご検討の方のご相談はお受けしていませんでした。

また、カウンターを通して式場を見学していただくことで、最終的にご成約に至った場合に式場から手数料をいただくシステムになっているので、すでにご自身で式場をいろいろ見学済みの場合には、新たにご紹介した提携先を一押しせざるを得なかったり、
カウンター特典よりも割引率の高い会員特典などを利用できる条件であったとしても、立場上そうしたものをオススメするのは難しいという事情がありました。

そのところ、フリーとなった今は、提携先を持たない都合上お二人にとって一番メリットの高いベストな選択肢をご一緒に考えることが出来るようになりました。提携の有無に一切とらわれることなくご相談をお受けできるので、フラットな視点でアドバイスが出来るのは、やはりお二人にとって大きなメリットになっていると思います。

このため、私の相談サービスをご利用いただくメリットは、
100%新郎新婦視点でのアドバイスがもらえる!ということだと思います

ご相談いただく場合の具体的な内容としては、

・挙式&披露宴のスタイルご相談
挙式や披露宴の種類など基本的な事柄をご説明ののち、ご希望に合わせて適切なスタイルをご提案いたします。

・お見積りの解説
結婚式の平均費用をはじめ、予算の立て方、節約のポイントなどをお伝えしています。

・式場のご提案
スタイルと予算が決まったら、ご希望に応じてオススメ式場をご提案いたします。
(こちらについては、東京23区にてお探しの方限定となります)

・式場決定のご相談
ご見学済みの式場に関して、選び方のポイントや式場決定に向けた注意点などアドバイスをいたします。

・お見積り精査
見学済みの式場見積りをお預かりした上で、抜けているアイテムは無いか?最終的にどれくらい上がりそうか?追加想定を算出してお知らせいたします。

など、ご状況に合わせてお承りしております。
(業務提携を行っていないので式場の見学予約代行は出来ませんが、予約の取り方や見学時のポイント等々のアドバイスは可能です)

東京都内の式場に関しては、カウンター勤務時代に150件ほど見学済みですので、新しい式場以外は雰囲気や予算感などだいたい様子が分かります。

式場から手数料をいただかない都合でご相談は有料ですが、ひとまず相談前にどんなことを相談できるのか?どんな人物か?を知っていただくためのご相談(プレ相談)は無料で対応可能です。

※詳細はこちら↓からご覧いただけます
http://hanayomeconcierge.com/service/#toc3

結婚式は、どの式場を選ぶか?で準備や当日もまったく違ってきますので、事前にいろいろと情報収集をして慎重に進めていただく方が良いと思います。なんとなくブライダルフェアへ行って即決してしまった!というお話もよくお聞きしますが…比較検討せずに決めてしまうと、後になってモヤモヤしやすくなりリスクも高いです。

お二人にとって一度きりの大切な記念ですし、費用もそれなりにかかるので、後悔しないためにもしっかりと知識を得て進めていくことをオススメいたします!

ご相談をご希望の方は、フォームorメールにていつでもお気軽にお問合せくださいね。

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