結婚式の予算設定

式場選び

結婚式って、いくらかかるの?

結婚式をしようと思った時、皆さんが一番気になるのはどんなことでしょうか?

ドレス?
誰を招待するか?
挙式のこと?

いろいろあると思うのですが、共通して気になるのは…恐らく、費用のことではないでしょうか?なんだかんだ言っても、やっぱり大事ですからね!お金のことは(笑)

いくらでも金額を気にせず好きなように出来ればいいですが、いざ結婚するとなると、結婚式だけではなく、両家顔合わせや指輪、お引っ越し、旅行etc他にも何かとかかります。結果、やり繰りが必要になることが多いと思います。

式場選びをスムーズに進めていくためには、お式の時期、人数、スタイルを検討して、ある程度の基礎知識も得られたら、次は、

予算を設定していきましょう!

とりあえず、まずブライダルフェアに行く!という方が多いのですが、予算感が分かっていないとやっぱり検討はしづらくなりますので、まずは自分たちなりの予算感を持っておくことが大切です。

ちなみに、結婚式にかかる費用って、どれくらいだと思いますか?
式場選びのご相談をお受けする際は、いつもお話の前にアンケートにご記入いただくのですが、希望予算を具体的に把握して書いていらっしゃる方は、私の経験上はごくわずかのように感じます。

でも、それもそのはず…まわりで結婚式をした人がいても、さすがに「いくらかかった?」とストレートには聞きづらいですしね。
そこで、ご参考までに平均を見てみることにしましょう。

挙式&披露宴の平均費用は383万円、招待人数の平均は63名

という結果が出ています。
(『ゼクシィ結婚トレンド調査2020』調べ)

どうでしょうか?高いと感じますか?それとも案外安いでしょうか?
ちなみに、私が知る統計結果で一番古い2004年度では81名で283万円ですので、この16年で、人数は18名減っているのにジャスト100万円増えている!という驚くべき事実。
よくメディアでは「結婚式をする人が減っている!」と話題にされている一方で、結婚式をする人はお金をかけるようになっている、ということが分かります。

では、結婚式は何にそれだけお金がかかるのでしょうか?

結婚式費用の中身は?

結婚式に必要なもの

結婚式をするには概算でどれくらいの金額になるか?については、式場で「お見積書」を出してもらうことで把握することが出来ます。すでに式場見学に行ったことがある方は見たことがあるかと思いますが、
「お見積書」に記載されている項目がおおよそ必要になる内容になります。

挙式と披露宴を行う場合に最低限必要となる項目について、順番に説明していきたいと思います。

・挙式
・衣装一式
・ヘアメイク
・ブーケ&ブートニア
・料理&ドリンク
・ウエディングケーキ
・印刷物(招待状、席次表、席札、メニュー表)
・会場装花
・プロ司会
・記念写真
・スナップ写真
・音響&照明
・引出物&引菓子
・贈呈用花束or記念品
・会場費など付帯費用

上記以外にも、

・ビデオ撮影
・各種ムービー(オープニング、プロフィール、エンドロール)
・上映機材
・各種演出(キャンドルサービス、バルーンリリースetc)
・ディスプレイグッズ
・プチギフト

など、追加になりうるアイテムはいろいろあります。(本来はオプション項目なのですが…最近はほぼ必須のような状態になってきています)

一般的に「結婚式のお見積りは後でどんどん上がる」と言われているのはなぜか?というと、式場見学時の最初のお見積りには、最低限のアイテムしか含まれていないことが多い上に、商品ラインナップのうち一番安価なものが入っているからです。

結果的に、打合せがスタートしてから…

・オープニングムービーを追加してお見積りUP
・式場オリジナル照明を追加して、さらにお見積りUP!
・プラン内のドレスでは満足できずにプラン外の追加が生じて、またお見積りUP!!
・試食会でお料理をグレードアップして、またまたお見積りUP!!!

という具合に、どんどん増えていくわけです。

特に、最初の段階ではまだ具体的なことが分からない状況なので、「贅沢しなければお見積りの範囲で出来るだろう」と安易に考えてしまいがち。。。だから、実際に進めてみたらどんどん追加になってびっくり…!!ということが起こるのです。

そうならないようにするには、まず基本として、
結婚式をする際に、必要となるアイテムにはどんなものがあるのか?
アイテムをどこまで注文するか?どの商品を選ぶか??によって、お見積りが大きく変わってくる!

ということは、ぜひ見学前から知っておくと良いと思います。

結婚式に必要なアイテムを詳しく見てみよう!

結婚式に必要な各アイテムについて、ほぼ必須となる主な項目のみ、もう少し詳しく補足説明を加えました。まだ式場見学に行ったことが無い方は、是非ご参考にしていただければ幸いです。

【挙式】
キリスト教式、人前式、神前式、どの挙式スタイルを選択するか?でそれぞれ費用が異なります。
※各挙式スタイルの詳細はこちら↓


【衣装】
お色直しをするか否かで費用が大幅に変わります。お色直しの場合、通常ヘアメイクの追加料金(プランに含まれている場合もあります)と、洋装ならブーケ&ブートニアやドレス小物などが別途必要になります。

【お料理&ドリンク】
お料理はフルコースで12,000円以上、ドリンクはフリードリンクを基本として4,000円以上が一般的です。(式場により価格設定が異なりますが、首都圏の利用平均では合計20,000円を超えています)

【ウエディングケーキ】
生ケーキを選ぶ方がほとんどで、デザインによってお値段が変わってきます。3段以上のものや特殊なオリジナルデザインは、ほとんど追加料金となります。

 【印刷物】
節約したい場合は外注がオススメです。外注先もたくさんありますし、デザインや価格帯も選択肢がかなり広がります。ほとんどの式場で持込みが出来ますので、式場で手配出来るものと比較検討すると良いでしょう。

【ブーケ&会場装飾】
専門のフラワーデザイナーが打合せから当日のセッティングまで行う上に、結婚式では質の良いお花を使うので、どうしてもそれなりの費用がかかります。使う花材や装飾箇所によって大きく予算感が異なります。

【プロ司会】
司会は要となりますのでやはりプロにお願いするのが無難です。もしご友人に依頼する場合でも、事前に打合せや台本作成など多くの手間がかかりますので、それなりのお礼は必要です。

【写真】
新郎新婦のツーショット記念写真や親族集合写真(六ツ切り)と、お式当日の様子を追っかけ撮影するスナップ写真と大きく2種類があります。費用は依頼先、カメラマンの人数、アルバムの有無、アルバムのデザイン等により大きく異なります。

【音響&照明】
プロの音響オペレーターが披露宴での入退場やケーキカットなど進行に合わせてBGMを流します。式場に希望した楽曲の用意が無い場合は、著作権の関係で別途手配が必要となります。

【引出物&引菓子】
1セット4,000~6,000円くらいで、ご祝儀の数分の用意が必要となります。(ご夫婦の場合はご祝儀が一つになるので人数分は不要で、だいたい招待人数の8割程度になるケースが多いです)また、贈り分けと言って、招待客によって価格帯や中身を変える方がほとんどです。

【会場費】
結婚式場の利用料にあたる費用です。「貸切料」、「使用料」など式場によって名前が異なる他、「会場費」以外に「控室料」「支度室使用料」などが別途かかるところもあります。式場や利用する披露宴会場の広さにによって、10~50万円くらいとだいぶ差があります。


結婚式の平均費用383万円の中身が、まずはざっくりとでもお分かりいただけましたでしょうか?ただ、上記はあくまでも平均の数字ですので、都内の有名ホテルなどを利用する場合は、同じ招待人数でも+100万円以上はみておいた方が良いでしょう。

結婚式はほとんどの方にとって初めての経験なので、費用のことをはじめ多くのことが契約した後になってからいろいろと分かってきます。

実際、式場見学を全て済ませていざ決めよう!という段階で、費用のことが心配になってしまう方が多いのですが、そうしたことを相談が出来るところは残念ながらほとんどありません。

でも本当は、最初から「どれくらい上がる可能性があるか?」分かっているのが望ましく、その方が計画も立てやすいし不安にならずに済みますよね?契約してしまってから予算オーバーだと分かって式場を変更しようと思っても、キャンセル費用がかかりますのでなるべく避けたいところです。

当日成約の特典などがあるとお得なメリットに流されてしまいがちですが、一度きりの大切な記念のことですので、なるべく慎重に進めていただくことをオススメします。

ご希望の方へは、予算のことなど詳しくご相談いただけるメニューも用意していますので、どうぞお気軽にお問合せくださいね。
※詳細はこちら

予算を設定しよう!

自己負担とご祝儀平均について

結婚式費用の相場や最低限必要なもの等が分かったところで、次はいよいよ予算を設定していきましょう。まず最初に考えていきたいのは、

ふたりで負担できる金額は、どれくらいか?

ということです。

お互いが結婚資金として使える金額の合計を考えてみましょう。と言っても、今現在の貯金で結婚式費用を丸々全額まかなう前提では、選択肢が限られてしまいますよね。

このため、結婚式の費用を考える際は、ゲストの方々からのご祝儀を見込んで考えるのが一般的ではあります。ただし、結婚式費用はどの式場でもほとんど事前に現金でのお支払が基本にはなります。

このため、全面的に当てにするのは何ですが…十分なおもてなしをしつつ、なるべく自分たちの希望も叶えたい!となれば、最初から見込んで考えた方が効率的ではあると思います。

そこで、参考までにご祝儀総額の平均を見ていきましょう。
(以下、ゼクシィ結婚トレンド調査首都圏2020より引用)

ご祝儀総額の平均は、224万円

その内訳は、金額の高い順から、

   親族  7.0万円
   上司  4.3万円
   恩師  3.9万円
   友人  3.0万円

となっています。 

ご両親から援助をいただける場合は、更にプラスとなるので何ともありがたいことですね!ちなみに、ご両親から援助があった方の割合は全体の約8割に上っており、平均は約200万円でした。(ここは直接話が無いと金額も分からないので、当てにしすぎてもいけませんが…)

そう考えていくと、結婚式の予算としては、

自己資金+ご祝儀想定額+両親からの援助額

それぞれいくらまでとして、最大いくらまでするか?を設定する、ということになります。

この予算設定が出来てない状態で式場を検討し始めてしまっている方が意外に多いのですが、後々になって揉める原因になりやすいので気を付けたいところ。ぜひ、式場見学に行く前の段階でご相談しておかれることをオススメします。

というのも、私のこれまでの経験上では、結婚式の相場を知らないご新郎が出費に難色を示し、式場を初め何を選ぶにもプレ花嫁さんの希望が通りずらくなるというケースが多々あるからです。

男性の場合は、「結婚式は奥さんが主役で自分は脇役で、しかも、形に残らないのにやたらに高額。それなら、家とか旅行にかけた方がいい」という風に考えがちなので、事前に話し合っておいた方が断然スムーズ!

このため、私が式場選びのご相談をお受けする際も、結婚式の平均相場をお話した上で、予算設定の考え方をお伝えしています。夫婦になるからには、お金の話をきちんとできる関係性を築いておけた方がいいと思いますので、早いタイミングで話し合っておきましょう。

‟ご祝儀トントン”とは?

たまにご質問いただくことの一つに…
「自己負担って、どこまでおさえられるものですか?」
と言うのがあります。

自己負担を無しにしてご祝儀の範囲内でお式をすることを“ご祝儀トントン”と言いますが、実際それも無理なことではありません。テレビCMやネット広告で「自己負担ゼロ」なんて大々的にうたわれているのを目にして、「え?それアリなの!?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

そうしたサービスがある以上、選択肢の一つではあります。ただ、いただくご祝儀想定額の範囲内でお式をするためには…

結婚式費用のうち、衣装や写真など自分たちにかける部分を削るだけではなかなか難しく、料理や飲物、引出物などゲストの方々へのおもてなしの部分もかなり節約する必要があります。

ご祝儀制での結婚式の場合、ほとんどの方が3万円以上を包んでくださるので(前述の平均値をご参考に)、私個人的な意見では、おもてなしにかける金額がその半分以下というのは少々寂しい気がします。

ご祝儀トントンか否か?はゲスト側からは分からないことですが、結婚式に何度か出席したことがあれば比較対象が出来るので、「衣装や演出はそれなりだけど、お料理と引出物が何かちょっと…」とゲスト同士で話題になることもよくある話です。(事実、これまでお客様から何度となくお聞きしています)

ご祝儀というのは、おふたりを応援してくださる方々からの、心の込もった“お祝いの気持ち”です。会費と違ってそれなりの額なので、包む方も軽い気持ちではありません。
せっかくお二人のために時間を割いて、お祝いを包んでドレスアップして駆けつけてくださるので、無理ない範囲でおもてなしが出来るといいですね。

ちなみに、「自己負担ゼロ」「ご祝儀トントン」とうたわれていても、実は…
選択によっては追加費用が増えて、結果的にそれなりの自己負担額が生じる可能性もあります。目先のお得情報に惑わされることなく、良い選択が出来ますように願って止みません。

披露パーティーの場合

会費はいくらにする?

ここまでは主に、ご祝儀制の結婚式を前提として進めてきましたが、会費制の披露パーティーを検討中の方もいらっしゃると思いますので、詳しくお話させていただこうと思います。

 ※披露パーティーの説明はこちら↓


会費制の披露パーティーを行う場合、まず、
会費をいくらに設定するか?がポイントとなります。


日本の結婚式では、会費制の披露パーティー(1.5次会)自体が割と新しいスタイルのために、ここで悩まれる方が多くいらっしゃるようです。このため、「1万円以上の会費って、どうなんですかね?」と、よくご質問もいただきます。

実際どうか?と言いますと…披露パーティーは、二次会と違って、ゲストにとっては披露宴同様に一次会にあたります。このため、ご祝儀よりも負担が小さい会費は、むしろありがたいくらいなので(笑)

1万円以上会費でもぜんぜん問題はありません

私のこれまでの経験上では、海外やリゾート挙式後のパーティーのほとんどが会費10,000円~15,000円でした。二次会のような感じで7,000~8,000円で気軽にやりたい!というお二人もいらっしゃるのですが、自己負担もおさようとすると、どうしても会費に合わせてお料理のランクも下げることに。

披露宴の後の二次会と違って、ゲストの皆さんはお食事をしていないので、ボリュームが少なかったり、内容が充実していないメニューだと、ゲスト側は物足りないかも知れません。ゲストの年齢層にも寄りますが、二次会よりも会費が少々高めであっても、お料理の内容が充実していれば、その分満足度は高くなるのではないでしょうか。

披露パーティーに必要なアイテムは?

では、実際に披露パーティーをするには、どんなアイテムが必要となるのでしょうか?
早速、一般的な項目について順番に説明していきたいと思います。
(挙式無し、立食ビュッフェスタイルを想定しています)

・衣装一式
・ヘアメイク
・ブーケ&ブートニア
・料理&ドリンク
・ウエディングケーキ
・会場装花
・音響&照明
・会場費など付帯費用
・プチギフト

上記以外にも他に、

・印刷物(招待状)
・プロ司会
・スナップ写真
・各種ムービー(オープニング、プロフィール、エンドロール)
・上映機材

披露パーティーの場合、二次会に近いカジュアルな雰囲気が良いのか?披露宴寄りの少しフォーマルな雰囲気が良いのか?によって、必要なアイテムが変わってきます。

ご友人のみのカジュアルパーティーであれば、招待状はメールなどでも良いでしょうし、司会やスナップはご友人でも良いでしょう。また、演出については一般的にやはりムービーが多い他、あとはお好みに応じて…という感じです。

また、ウエディングドレスをどうするか?によっても、全体の費用感が違ってきます。
海外挙式などで購入予定であればクリーニング代だけでも済みますし、新たに考える場合には、どのようなドレスをどう手配するか?で大きく価格が異なります。
(二次会用として探す場合は、挙式と違って手ごろな価格でも手配が可能です)

ちなみに、披露パーティーは通常の披露宴と比較して、同じくらいの人数であれば総額が小さくはなりますが、一般的な二次会と違って会費でまかなうのは難しいのが普通です。

お料理をグレードアップしたり、ドレスやヘアメイク、ブーケや装花を手配したりすれば、その分自己負担は増えますので、必ずしも費用負担が少ないとも限りませんので注意が必要です。

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