見学予約に遅刻してしまったら?
式場見学時の持ち物をチェックしたら、いよいよ式場見学へGO!
ここからは、式場見学時の流れを順にお話していきます。元プランナーらしい?視点でお伝えできればと思いますので、是非ご参考にしてみていただければ嬉しいです。
式場見学へは予約した時間に間に合うように、余裕をもって出かけましょう。特に、週末のフェアでは、実際の挙式&披露宴が始まる前に見学時間を設定していることもあります。
時間に遅れてしまったばかりに目当ての披露宴会場を見学出来なかった!なんてことも珍しくはありません。「せっかく来たのに、見られないなんて」と思われるかも知れませんが、他のお客様の挙式&披露宴中に施設の中へは入れないので、こればかりは致し方ありません。
「そんなの言われなくたって分かる…」という声が聞こえて来そうですが、実際に現場にいた頃、「ちょっとだけでもダメなんですか?」と強気なお二人も少なからずいらっしゃいましたので念のためです(笑)
今ではほとんどの式場で動画の用意があると思いますが…やはり広さ感などは目視に勝るものはありませんので、出来る限り遅刻しないように参加しましょう。やむを得ず遅れてしまう場合は、式場へ電話連絡を入れておけば大丈夫です。見学時の条件が変わるか否かなど含めて、先方の状況を教えてくれるはずです。
見学予約を入れた式場へ到着したら?
いよいよ式場へ到着したら、指示された場所(受付など)で「〇〇時に見学予約をしている〇〇です!」と伝えれば係の人が案内してくれます。
ブライダルフェアなどの大きなイベントの場合では、目立つところに専用の受付カウンターを用意していることもあります。到着してから迷わないように、見学に行く前に受付場所を確認しておきましょう。
ゲストハウスやレストランなどの場合は、建物の前で出迎えてくれる場合もありすが、スタッフの方を探して声を掛ければ大丈夫です。当たり前のようなことを言っているようなのですが、プランナー時代にお客様を入り口でお待ちしていると「あの~、見学に来たんですけど」と、恐る恐るな感じの方が多かったので、あえて取り上げてみた次第です(笑)
スタッフの方に案内されて席に着くと、名前や挙式時期などをアンケート用紙に記入しながら待つパターンがほとんどです。
一通り書いて待っていると、「○○様、○○様でいらっしゃいますね?はじめまして、本日ご案内を担当させて頂きます○○と申します」といった感じでプランナーさんが登場します。(大規模なフェアの場合、営業担当者など実はプランナーさんでは無いこともありますが…)
プランナーさんから名刺をもらった時は、受け取るだけでOKです。名刺交換のように名刺を出す律儀な方もいらっしゃいますが、特に無しで大丈夫です。プランナーさんも十人十色でいろんなタイプの方がいます。お話しやすい雰囲気を持っている方であれば、ここぞとばかり是非いろいろと教えてもらってください。
ちなみに、ウエディングプランナーには、見学案内をする係りと当日までのお打合せをする係りがあります。式場によっては見学~当日までトータルで担当する所もありますが、実は、分業になっているのが主流です。
このため、最初のプランナーさんが気に入っていても、実際の担当者は別の人に変わる事は多々あります。良く知らないと、「えっ!?担当が変わるなんてショック・・・」となってしまいますね。(実際、そうしたお声は本当によく聞きます)最初のプランナーさんにそのまま担当してもらいたい場合は、「挙式当日までの担当もやっていただけるんですか?」と、ストレートに聞いてみるのが良いでしょう。
専門式場やホテルでは分業が多いので難しいかも知れませんが、レストランやゲストハウスでは分業でない所も多くあります。私自身も見学案内も打合せも両方の係をやっていましたが、既に担当を持っている日でない限り、そうした嬉しいリクエストは出来るだけお受けするようにしていました(^^)
式場のアンケートに記入する際は?
前述の通り、見学の際はまずアンケートに記入するというのがお約束パターンです。アンケートはどんな内容なのかというと、一般的にお二人のお名前とご住所&連絡先の他に、
「挙式の希望時期は?」
「招待予定人数は?」
「挙式or披露宴のスタイルは?」
「ご予算は?」
「何を見て問い合わせをしたか?」
などなど、質問がずらりと並んでいます。このブログでは、まさに上記のような質問項目の内容について、事前に検討を済ませてからの式場見学をオススメしています。
※詳しくは是非これまでの記事をご参照ください。
http://hanayomeconcierge.com/category/ceremony-place/
これらの質問項目は、プランナーさんがご希望を把握した上で適切なご提案を行うのに参考にするものなので、分かる範囲内ですべて回答した方が良いです。プランナー視点で言うと、ご勤務先や出身地、ご年齢など相談には直接関係無さそうに思われる項目も、実はとても参考になります。
あえて伏せておきたい!ということでない限り、記入したことにより後々デメリットになることは全くありません。実際プランナー時代にお名前以外が真っ白だったお客様もいらっしゃったのですが、むやみにDMを出したりすることはほとんどありませんので、そこまで慎重になり過ぎなくても大丈夫かと思います(笑)
さて、そして、記入が終わった後はいよいよご相談がスタートします。アンケートに沿って少しお話をした後は、式場内を案内してくれるのが一般的ですが、当日実際の結婚式が行われている場合には、見学できる時間になるまで先に詳しいご相談を進めることもあります。
また、式場によってはサプライズでデザートが出てきたり、映像上映が始まったり、なんてことも。。。このため、後に予定が詰まっている場合は、最初のタイミングで伝えておいた方が無難です。
本命の式場であれば是非時間を割いていただくことをオススメしますが、そうでない場合は、あまり時間が長いと正直ちょっと…ということもありますね(^^; そうした場合は、途中で「あまり時間が無いので、ごめんなさい」など、上手に伝えてショートカットをお願いするも良しです。
式場の施設を見る時に注意しておきたいこと
いよいよ式場内の各施設を見学しに移動しますが、ここでちょっと気に留めておいていただきたいことがあります。
結婚式場の下見に行くのですから、「チャペル」や「披露宴会場」などといったメインの施設がお目当てなのは当然なのですが、移動中にも廊下やエレベーターなどその式場内の様々な部分を見ることが出来ます。タイミングによっては、実際のお式を行っている様子を見かけたりすることもあるでしょう。
サイトや情報誌で見たことのある所だけチェックするのではなく、何気なく目にする様子などもあえて注意してみておかれると良いと思います。というのは、それが後々の検討の際とても良い材料となることもあるからです。
例えば…
・挙式が終わって出てきたゲストと次のゲストが混じっていた。
・お庭で新郎新婦が3組同時に写真撮影をしていた。
・サービススタッフがお年寄りのゲストに親切に対応していた。
・プランナーさん以外のスタッフが無愛想だった。
・隣の施設の洗濯物が干してあるのが見えた。
などなど、いろいろと見えてくることがあります。
上記のような例とは少々異なりますが、以前に式場選びについてご相談くださったお客様からこんなお話を聞きました。
あるレストランへ見学に行った時のこと。見学の合間にお化粧室に行ったら、ちょうど実際の披露宴が行われている最中で、その招待客らしき年配の女性がいたそう。たまたまそこへ、同じ式場見学者とみられる普段着の若い女性が入ってきて、「今、こちらの会場で結婚式を検討している者なんですけれど、実際に参加されてみて、どうですか?」と質問をしたのだそう。
すると、その方は「あら、そう!お料理美味しいし、と~ってもいい雰囲気よ」と答えてくださって、見学の女性は「あぁ、よかったです!!もう、ここに決めようと思っていたので安心しました、ありがとうございました!」と、お礼を言って満足げに出て行ったそうです。
私からもイチオシでおすすめしていたレストランだっただけに、そのお話を聞いて内心ホッとしました(笑)ちなみに、私がご相談をお受けしていたお客様も、後日その式場で無事ご成約されました。
さすがに、知らない方に直接聞くというのは少し勇気がいりますが…プランナーさんの後ろに続いて廊下を歩く途中なども興味半分、周囲を見回してみてはいかがでしょうか?何かちょっとした“気づき”があるかもしれません。
お見積りの作成を依頼してみよう!
一通り施設を見学した後は、またお席に戻ってお料理や衣装をはじめとするアイテムの詳細や、結婚式当日のことなど、プランナーさんが詳しく説明してくれます。ここまで進んで来ると、ようやく「で、いくらかかるの?」となるのではないでしょうか…(笑)
いよいよお金のお話しですが、総額を知るためにはやはりお見積りが必要となります。
ここでひとつ注意したいのが、お見積りには一般的に2種類のものがある!ということです。
1つは式場側であらかじめ用意された概算見積り、もう1つは希望を伝えて個別に作成してもらうものです。
前者は、お話の流れで「ざっくりですが、だいたいですね…」とその場でスッと出てくる資料ですが、このタイプのお見積りは、必要となる最低限のアイテムが最低限の価格で入ったものであるケースがほとんどです。また、式場によって含めるアイテム数が異なるので、他の式場と比較ができません。具体的には、A式場では衣装が白ドレス1着、B式場ではお色直し用のカラードレスも含め2着というような具合です。
これに対し、後者のタイプのお見積りは、より実際に近い数字を把握出来るだけでなく、どの式場でも同じ条件で作成を依頼することによって比較がしやすくなります。一般的に、プランナーさんから「宜しければお見積りをお取りしましょうか?」と聞いてくれることが多いですが、万が一聞かれなくても気軽にお願いして大丈夫です。
招待人数をはじめ、お料理のランク、お色直しの有無、写真やDVDをどこまで入れるか?によって、大幅に金額が変わってきます。後でどんどん増えていくよりは、最初から想定しておいた方が精神衛生上は良いかと思いますので、いろいろと入れておいてもらいましょう。
たいていはお願いしてすぐその場で作成してもらえますが、追ってメールで送ってもらうことも可能です。見学した式場を前向きに検討してみたいと思ったら、お見積りは必ず希望内容で作成してもらってリアルな数字を把握しておきましょう。
特にパックプラン適用のお見積りの場合は、よっぽど見慣れないとプランに含まれていないものがパッと見では分かりません。「自分達で計算できるので大丈夫です」と言って、プランナーさんに手間を掛けることを遠慮してしまうお二人もいらっしゃいますが、むしろ自力計算は要注意!!
持込みしようと思っていたアイテムに予想外の持ち込み料がかかったり、何かが漏れてしまっている可能性もありますので…やはり、お見積りは式場へ作成を依頼しましょう。
予算オーバーを避けるためには!?
前述の通り、式場で個別のお見積りを作成してもらう際に大事なことは、どれだけリアルに作ってもらうことが出来るか!?ということです。
そもそも結婚式が予算オーバーしやすいと言われるのは、実はここに原因があります。最初に出してもらったお見積りは予算に見合っていたとしても、実際の打合せが始まってからいろいろと追加が生じ、予想外に金額が上がってしまうことが多々あるからです。(むしろ、上がらないことは稀かも知れません…)
お見積り金額がいくらか?は、式場を選ぶ際の重要ポイントになる部分ですが、そもそも見積りが甘かったら正確に検討出来ませんし、最終的にいくらになるのか分からないのでは不安ですよね?ですので、やはり最初からリアルな金額を想定しておいたほうが何かと計画もしやすくなります。
式場でなるべくリアルで参考になる、後々予算オーバーに悩まないお見積りを作成してもらうためには下記のことをオススメします。
①招待人数やお色直しの有無など迷っている場合は、金額が大きくなる方で依頼する。
②写真や映像、演出など必須でないアイテムも希望する範囲で一応入れておいてもらう。
③持ち込みが可能なアイテムも一応入れておいてもらう。(外注しても費用はかかるため)
④お料理&ドリンク、衣装、装花に関しては選ぶ内容によって金額に差が出やすいので、実際にその式場でお式をした方々の平均相場を入れてもらう。
上記4点を知った上でお見積りを依頼するのと否では出て来る金額にかなりの差が出ますので、是非ご活用いただけたら幸いです。また、持ち込みを決めているアイテムがある場合は(衣装、写真など)、持ち込みの可否と併せて持ち込み料の有無についても必ず確認しておきましょう。
式場の利用時間帯をチェックしよう!
さらに具体的に検討するにあたっては、予算以外の詳細も確認しておく必要があります。
それは、その式場で結婚式をする場合に【いつ、何時から始められるのか?】つまり、開催日についてです。
式場見学というと、「まずは雰囲気だけ見られればいいか…」と、気軽に構えている方も多いのですが(笑)、日程や時間帯が自分たちの希望と合うか?という問題もありますので、挙式日時についても同時に確認しておく方が効率的です。
というのも、「雰囲気も予算もばっちり!ここで決めようと思ったのに時間帯が希望と合わない!」なんてことも良くあるからです。特に、開催の時間帯に制限がある場合は要注意。
例えば…
✓遠方からのゲストが多いので、早い時間は避けたい
✓出身大学のチャペルor神社で挙式するので、合う時間帯で披露宴をしたい
✓ナイトウエディングにしたいけど、当日に飛行機で帰るゲストがいる
式場や披露宴会場によって利用設定時間が異なりますので、必ず事前に確認をしておきましょう。ちなみに、この設定時間はあらかじめ決まっていることがほとんどですが、時期やお日柄によっては多少調整してくれることがあります。(「1日1組だからお好きな時間でOK!」など)
もしも時間設定が合わない場合は、いったんプランナーさんに相談してみることをオススメしますが、トップシーズンの大安など希望が多い時期は難しい場合がほとんどです。
例えば、ゲストハウスやレストランの場合、ウエディングのご予約は最大1日2組でお昼と夕方の2部制になっていることがほとんどですが、直近で空いている日や仏滅、オフシーズンなどの日程に限って、特別に時間調整に対応してくれたりします。ホテルや式場の場合でも、Aルームは11:00、Bルームは14:00というように、利用時間が決まっているところを、逆にするなどして調整してくれる場合も。
良いご提案がもらえる可能性がありますので、まずは一度ご相談してみましょう!
式場選びって、実は意外と難しい…
毎年1~2月頃は、結婚式場探しを始めるお二人が増える時期です。ちょうど年末年始のお休みにご両親へご挨拶に行って、そこから具体的に結婚式を検討し始める、というとてもいいタイミングです。
卒花嫁さんや式場決定済みのプレ花嫁さんはご存じかと思いますが、実は…式場選びって、予想以上にけっこう難しかったりします。恐らく、最初はそれほど難しくは考えていないから、なんとなくいいと思った式場をピックアップしてブライダルフェアに参加してみる方が多い気がしますが、さくっとスムーズに決まるケースは意外に少ないという事実。
スムーズに決まった!というお二人は、始めから大本命の式場があって、見学に行っても雰囲気がばっちりお好み通りで予算や日取りなどの条件も検討範囲だった、という場合がほとんどです。
式場選びが難しいのはなぜか?と言うと…
・行ってみたら写真とぜんぜん違う!
・お見積り出してもらったら、だいぶ予算オーバー!
・希望の日程が空いて無い!
・悪くないけど決め手が無い!
・どこも一長一短で決められない!
・即決めしたけど、なんかモヤモヤ…
こういうことって、動き始めてみないと分からないんです。しかも、結婚式場って、軸なく探すと見れば見るほど良く分からなくなってしまったりもします。
一番難航するのパターンは、契約後に「やっぱり、あの部分がどうしても気になる」とか、「現実的に考えたら、予算が合わない」等いろいろ難点が出てきてしまうケースです。通常、式場を正式予約するには『申込金』というのが必要になります。契約書にサインをして平均10万円ほどを式場へ支払うのですが、キャンセルすると申込金は戻らないので、やっぱりもったいないですよね(^^;
見学に行くとよく式場で「今日決めていただいたら、割引できますよ」と案内があることも多々あるのですが、そこそこ大きなお買い物だけに目先の損得で動くと少々危険です。キャンセル料だけならまだしも、お二人の間に不和が起こったり、ご両親と揉めたりしては、おめでたいことなのに何だか残念なことになってしまいます。
そうならないようにするためには、やはり慎重に選んだ方がいい!というのがプロとしての私の意見です。どの式場を選ぶのか?で、どんな結婚式になるのか?は大枠で決まっていきます。ですから、しかるべき知識を備えて、自分たちの希望の方向性を決めて、じっくりと検討していくことを強くオススメいたします。
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